仕上

◆ 特徴と利点

  • 仕上区分は(外装、内装、共用、分譲、賃貸など)最大90区分まで設定できます。
    住宅タイプ区分集計や用途ゾーン区分集計が行え、明細計上はその区分で分類計上することも、「外部」「内部」にまとめることも可能です。
  • 図面と同じように仕上表が作成できます。仕上材は予め登録されたリスト(材料定義)から選択を行いますので、煩わしい名称入力などは不要です。
    他物件の仕上表やユニット材料(表層材〜下地材の組合せ)をコピーして流用することも可能です。
  • 仕上数量拾いは以下の3つの入力方法から選択(混在も可能)できます。全ての入力データは個別入力画面に集約されます。
    T.「仕上個別入力」
    手計算イメージの表形式入力画面ですが、内部室、屋根、外壁など専用画面を用意して入力の簡略化を追求した、簡単且つシンプルな入力画面です。 増改築、改修工事にも使用できます。
    U.DMS入力
    PDFやDXF等の図面データを画面に表示し、マウスポイントで面積や長さを計測します。計測されたデータは仕上個別入力画面に取り込まれ、各種補正が行えます。 計測した図面データに色を付けて計測結果を保存することもできます。
    V.仕上配置入力
    配置データに躯体の柱、梁、壁などを配置し、間仕切壁や断熱材、内部室などを配置すると、仕上寸法が自動計測され、仕上個別画面に変換されます。 内部室では、部屋の内法寸法、柱型、梁型、開口などが自動計測され、仕上個別入力画面で自動計測の内容確認や各種補正が行えます。
  • 建具は、建具本体と附合物が簡単に入力できる建具個別入力画面で行います。
    建具姿図データを内蔵しており、姿図を選択することにより、標準的な附合物が自動計上されます。(補正も簡単に行えます)

◆ 仕上表と材料定義

内部室や外壁、間仕切などの仕上表を作成できます。
内部室では、天井高さや部位ごと(床、巾木、壁…)にユニット材を指示します。
ユニット材とは、表層材から下地材までの組合せ材料で、材料定義画面から選択します。
仕上表やユニット材は、マスター登録しておくことができます。また、他物件で作成した仕上表やユニット材を、コピー/ペーストで転用することも可能です。
「材料定義」は、コードを意識することなく自由に作成することが可能です。過去データやEXCELデータを有効活用でき、スムーズな登録が可能です。例えばこれまでの見積書の材料項目をBCS取り込み機能を使って登録したり、EXCELデータを利用して登録することも可能です。
またEXCELデータでは最大3種類の単価設定ができ、社内単価を登録しておくことで金入れされた状態で見積書まで連動させることも可能です。その他、材料定義には材料編集機能があり、その場で工種別明細書を表示させ、明細の並びや類似材料の合算などの編集も可能です。


◆ 建具

姿図一覧より近似の建具を選択することにより、建具の開き勝手表現だけでなく、ガラス、塗装、シーリングなどの標準的な建具附合物が自動セットされます。
異型建具やカーテンウォールも直接入力する事により対応可能です。同じ建具でも設置場所によりガラスの種類が変わる場合でも、建具を分けることなく処理ができます。


◆ 仕上個別入力

Excel風画面で、直接数値入力を行い、仕上数量を算出する機能です。
内部室、屋根、外壁など専用画面を用意して、入力の簡素化を徹底的に実現しています。
数量の増減計算式を入力するセルには、計算式を直接入力できますので、分かり易い計算書を作成できます。
後述のDMS入力、仕上配置入力で指示したデータも、全て仕上個別入力に変換されます。
仕上だけでなく、外構や仮設にも使用できる、汎用性を持った入力機能です。


◆ DMS入力

DMS入力とは、PDFやDXFなどのファイルを画面に表示して、面積や長さを計測し、仕上個別入力に取り込む機能です。
複雑な形状や曲線にも対応しており、縮尺は図面の寸法を計測して自動判断させますので、正確な計測が簡単に行えます。
また、処理した部分に色を付けて、計測データや計算根拠と共に印刷・保存が行えます。
内部室だけでなく、外装、外構や改修工事にも威力を発揮する入力方法です。
処理できるデータ形式は、PDF、DXF、BMP、TIFF、PNG、JPEG、GIFの7種類です。


◆ 仕上配置入力

構造部材の配置データに、各種仕上表(内部室や間仕切)を配置すると、仕上数量が算出され仕上個別入力に自動変換されます。
間仕切や断熱材は、躯体寸法より面積が自動計算され、開口減分や各種補強も処理されます。
区画されたエリアに、内部室を仕上表より選択してクリックするだけで、床や壁の内法面積、開口減分、柱型、梁型などが自動計測され、仕上個別入力に変換されます。
仕上個別入力では、自動算出された寸法位置が配置データとリンクして表示されていますので、補正を素早く簡単に行うことができます。
マンションなど同じ室や間仕切が複数ある場合は、配置範囲コピー機能や倍数入力機能により、効率的なデータ作成が行えます。

《下地材自動判断・計上機能》
内部室の壁で、軸種により下地材が自動判断され、表層〜下地材のユニットが自動作成・計上される機能です。
例えば壁仕上げを「クロス」とします。
・RC面=「クロス」+「モルタル」
・断熱材面=「クロス」+「石膏ボード GL工法」
・LGS面=「クロス」+「石膏ボード t 12.5+9.5」
この様に、下地材が軸種より自動判断され、上記の組合せユニットが自動作成されます。
さらに、「クロス」に「モルタル面」や「ボード面」などの下地処理表現もセットされ、別集計されます。
これら自動セットは、「仕上自動置換」で自由に設定内容を変更できます。