構造

◆ 特徴と利点

  • 構造基準には、建築数量積算基準、国土交通省の標準仕様書の内容が標準で登録されており、この内容で計算処理が行われます。 これらは物件単位で変更でき、複数の基準を登録して選択することもできます。
    (H22年度標準仕様書対応)
  • コンクリート99種類、型枠99種類、鉄筋10種類×12種径、ボイド型枠(管、サイコロ型)、デッキプレート、溶接金網、壁スリット、スリーブ、定着金物、 機械式継手等、耐火被覆の材料が登録・算出できます。
  • 躯体リストには、独立基礎、布基礎、柱、梁、壁、床版、階段、パラペット、バルコニーなど14種類のリスト登録が行えます。 登録方法も、参照図を表示する「詳細入力」、全データを表形式に表示する「簡易入力」が選択でき、簡単に効率よく入力が行えます。
  • 鉄骨リストを登録し配置することにより、耐火被覆の算出が行えます。
    また、参考数量として鋼材数量も算出できます。正確な鉄骨数量は鉄骨個別入力で対応でき、鋼材、ボルト、溶接、ベース下モルタルなども算出できます。
  • 構造部材を「置く」感覚で入力する配置システムを独自に開発。CAD知識を必要としない簡単操作を実現しました。
    レベルや寄りも簡単に指示でき、自動判断する配筋情報も自由に変更が可能です。様々な補正も同時に行える画期的なシステムです。
  • 梁の天端や側面、地中梁と土間の取り合いなど、必要な打増しを判断してコンクリート、型枠、補強筋まで自動計算します。
  • 壁式に完全対応しています。自由な壁配置、コーナー補強筋自動処理、開口上の壁梁処理、縦筋継手指示など、様々な設定が行えます。 また、ラーメン構造との複合も可能です。
  • 軸組図や断面図を表示させて、部材間の位置関係やレベルなどを確認できます。
    断面図は任意の位置を指示できます。これらには根切りラインも表示されますので、土工事の確認も行えます。
  • 土工事は配置された基礎部材の断面、レベル情報から根切、埋戻、残土、ピットを含む地中体積、盛土が自動計算されます。 また、隣地境界線の山留めの設定ができ、総堀、壺布堀ともに、1次掘削〜9次掘削まで深さごとに集計できます。

◆ 構造基準

導入時に積算基準や国交省標準仕様などの標準値が設定されており、一から入力することなく直ぐに利用できます。
また、物件ごとの特記仕様に合わせた内容にカスタマイズできます。カスタマイズされた特記仕様は複数登録できるので、次回の物件でもマスターとして使用できます。
構造基準では、システムの計算条件等が登録されているので、計算条件を変更するだけで、様々な工法や仕様に対応することができます。


◆ 土工事設定

法付工法(壺布)の計算内容、総堀の指定が行えます。隣地境界に山止壁を設定したり、山止め内を「総堀」、「壺布」の指示が行えます。
1次掘削や2次掘削と数量を分けたり、総堀を行いその下のピットを壺布で処理するなど、様々な設定が可能です。
地業も場所ごとに9種類から変更でき、独立基礎は、ラップルコンクリートの処理も行えます。


◆ 構造リスト入力

「詳細入力画面」では、各入力項目に対応した参考図が表示されるので、初めて使用される方でも簡単にリスト入力が可能です。
また表形式の「簡易入力画面」では指示部位全てのリストデータを一覧表示して入力できますので、全体を見ながら効率的よくリスト入力が行えます。
互いの画面は入力途中でもすぐに切替でき、その場で入力や変更ができます。


◆ 配置入力

図面のイメージそのままで入力ができます。
通り軸以外の場所に自由に部材を配置することができ、位置決めも座標指示や通り軸からの距離で指示でき、レベルも自由に変更できます。芯ズレやR形状など簡単に指定できます。
通り軸以外に寸法線(補助線)を自由に何本でも設定でき、操作性を向上しています。
階コピー機能、範囲コピー機能も充実しており、指示部位のコピーや反転・ミラーリングも可能です。


◆ 配置詳細設定

配置した部材に対して、細かな情報を入力する事ができます。
型枠を面ごとに変更する事により、打放型枠や殺し型枠を設定できます。また、鉄骨部材であれば耐火被覆を面ごとに指示できます。
部材レベルや隣の部材との配筋内容も変更することが可能です。
打増し設定を行うと、打増し自動計算が行われ、補強筋も自動計算されます。


◆ 軸組図・断面図

配置した部材を、通り軸ごとに軸組図を表示し、基礎深さやレベル、セットバック、中折れ柱、開口位置、打増し判断、構造スリット、根切ラインなどを視覚的に確認できます。
また、任意の位置での断面図を表示させる事ができますので、直行する梁のレベル、床版のレベル、ピットなどを確認することができます。
リストbフ表示/非表示などカスタマイズも行えます。
これらの表示は、配置データ同様に、印刷やDXF出力が行えます。